『スーパードラゴンボールヒーローズ』 ドキドキ・ワクワクを歌にのせて届ける職人
2018/02/21 10:00
さまざまな方法で『ドラゴンボール』に関わり、『ドラゴンボール』に愛を抱き、『ドラゴンボール』ファンのために最上級の“モノ”を届ける職人たち=アルチザン。彼らに注目する連載企画、それがDRAGON BALL Artizanです。

2017年11月、都内某所スタジオ――。
『スーパードラゴンボールヒーローズ』の最新シリーズ『ユニバースミッション』主題歌の収録を終えたDragon Soulメンバーの谷本貴義さん、YOFFYさん、そして作詞担当のエンジニアよしとさんを直撃取材!! 五條真由美さんを含め、ボーカル3人体制となってはや1年。Dragon Soulはどのように進化しているのか、そして最新主題歌に込められた思いとは…!?


左からYOFFYさん、谷本貴義さん、そして作詞担当のエンジニアよしとさん。
Dragon Soulは、歴代の「ドラゴンボールヒーローズ」主題歌を歌っているボーカルグループだ!

――まずDragon Soulが3人チームとなってから、ちょうど1年となります。この1年間、御三方で活動されてきたご感想はいかがですか?

YOFFY:先輩、どうですか!?
谷本:マジっスか…(笑)。お付き合いとしてはそれぞれ10年以上になりますし、これまでに一緒のステージで歌う事もあったので、Dragon Soulとしてステージで歌うイメージはすでに出来上がっていました。だから最初からとてもやりやすかったんですけど、やっぱりこの1年間を通して、曲のまとまりというかチームワークのようなものが出来上がって来たな、というのを最近感じています。僕らはDragon Soulチームとしてステージで歌う回数は年に数回ですけど、ステージに上がるたびに、より息が合っていくというか、そんな感覚が毎回ありますね。

谷本貴義さん

YOFFY:ちょうど1年前なんですね、僕が「Dragon Soulにおなりなさい」と言われてから(笑)。僕も鳥山明先生の作品で育った世代なので、1年前は自分が『ドラゴンボール』に関われているっていう事が半信半疑だったんですけど、「ジャンプフェスタ」や「ジャンプビクトリーカーニバル」などの大きなイベントに谷本君や五條さんと出演させてもらって、その度に毎回「すごく大事な歌に関わらせてもらっているんだな」と感じながらやらせてもらっていますね。

YOFFYさん

――谷本さんは作詞・作曲・編曲をこなされて、もちろんソロでの活動が基本。YOFFYさんは『サイキックラバー』などのグループのメンバーとしても楽曲製作やステージでのパフォーマンスをされていたと思うのですが、Dragon Soulでの活動とのちがいはどんなところにあるんでしょう?

YOFFY:『サイキックラバー』はユニットなので、ボーカルとギターできちんとポジションがあらかじめ決まっているんですね。だからそれぞれが別個の持ち味を発揮して、融合する感じなんです。だけどDragon Soulは谷本君と五條さんとのトリプルボーカル。だからみんなが主役というか。もちろん谷本君は”ミスター・ドラゴンボール”ですから、長い経歴があるんだけど、その経歴の中に僕と五條さんが入らせてもらって現場を分かち合っている。だから谷本君が先頭に立って、それをいい形でサポートする事でDragon Soulっていうまとまりを出したいな……とは思っているんですけど、でもボーカリストってアクが強いんで、協調性があるようでない(笑)。だからステージでは少~しだけ競い合うというか、楽しい緊張感があって、1人やグループとはまたちがったスリルがあって毎回楽しいです。谷本君はMCでアドリブを利かせまくるので、「急に何言いだすんだ」と毎回驚かされるんですよ(笑)。
谷本:今回の楽曲で「皆 狙う スーパースター」という歌詞がありますけど、まさにゲームとステージでの僕らの空気がリンクしているというワケなんですよ(笑)。
YOFFY:これですよ(笑)。ステージでもそうですけど、バックステージでの待ち時間はずっと笑ってますもん。
谷本:まあバンドでもユニットでも、協調性というのとは別に、自分がステージの中で一番輝かなきゃというのがないと全体が輝かないっていうのはあるんですよね。
YOFFY:高め合ってる感はありますよね。前回の曲は僕と谷本君の掛け合いがものすごくなっていく譜割りがあったので、どちらかが崩れると共倒れになってしまうような、逆に掛け合いが上手くいくとぐんぐん高まっていけるような感覚がありましたね。どちらかが歌詞間違えると「チッ」って思ったりね(笑)。
谷本:僕は「チッ」なんて思ってないッスよ(笑)。
YOFFY:ウソウソ(笑)。お互いに「ごめんね!」って。次はもっとうまく、もっとうまくって高まっていった感じです。

――みなさんの仲の良さがうかがえますね(笑)。さて、孫悟空が主人公の『ドラゴンボール』を原点にしながら、「ドラゴンボールヒーローズ」はプレイヤーを主人公とした、ゲームと現実がリンクする独自の世界観を持っています。谷本さんは『ドラゴンボールヒーローズ』のスタートから主題歌を担当されていたわけですが、途中から五條さん、そして『スーパードラゴンボールヒーローズ』からYOFFYさんが加入されました。楽曲を共有する際、御三方でゲームの世界観について話し合われたりはしたのでしょうか?

谷本:五條さんもYOFFYさんもゲームそのものはプレイしたことがなかったので、プレイしていた僕が2人に説明しました。とにかくゲームそのものが斬新である事、そして実際にプレイすると、歌詞の内容が確かにゲーム内容に沿った形になっていて、プレイヤーを応援してくれるという事が実感できるということを話しました。
YOFFY:前作もそうですけど、歌詞の内容を読むだけでもプレイしているキッズを応援している内容になっているのがわかりますよね。世界観を伝えるだけじゃなくて、観る人を応援する歌詞というのは、他のアニメやゲームの楽曲とは少し違うかもしれないですね。

――大きな大会でDragon Soulの皆さんがステージで歌われると、ステージ上の選手も観客席にいるキッズも、感無量といった感じ。試合前の国歌斉唱感があります。

YOFFY:国歌斉唱感(笑)。
谷本:そうですよね。あそこにいるのは、観客席のキッズも全員プレイヤーなんですよね。

――彼らにとっての主題歌は、とても大切なものになるんじゃないでしょうか。そしていよいよ2018年3月8日(木)に稼働します『ユニバースミッション』の主題歌について伺おうと思います。収録ホヤホヤのご感想をお願いします。

YOFFY:前作は僕と谷本くんの掛け合いが、難しくも楽しくもあったんですが、今回は3人それぞれが主張していく楽曲ですよね。でも歌詞の内容は前作も同様で、闘っているみんなを応援する内容になってますね。
谷本:さらにスケールが大きくなっているのは明らかなんですが、今までの主題歌の中で一番テンポが早くて、「ガンガン」「ダンダン」とった強い言葉が入るのが、歌っていても楽しい!
YOFFY:「楽しんで」と「バトって」という、一見相反する要素が同居しているのが面白いですよね。誰が作ったのかな…こんな歌詞?(笑)
エンジニアよしとさん:まあ、ボクなんですけど…(笑)。これまでの歌詞は、プレイしてくれる人を物語の世界観の中に導くような、ワクワク感やミッションに関するワードを中心に構成していたんです。でも『DBH』も7周年を迎えて、「知っているけど今から入るのが難しそう」とか「大会に出たいけど、ちょっとコワイな…」と思ってしまっている人たちも沢山いるんじゃないかなと。そんな人たちに向けて、勝っても負けても『SDBH』は楽しいんだよ、と。そういう応援歌的な意味をさらに強く歌詞にこめたんです。「出し切って負けて 悔しんで泣いて」という歌詞があるんですが、これまでは「負ける」というワードは入れてこなかったんです。でも、たとえば大会に優勝者がいるということは、その他の出場者は全員負けてしまったということですよね。それは悔しいことだし、泣いてしまうかもしれないけれども、それでも「心は燃える」「心が弾む」。楽しいことに変わりはないし、ぜひ楽しんでほしい…。そんな思いを歌詞に込めました。

エンジニアよしとさん

YOFFY:やっぱ応援歌だ! アニソン目線で言うと、これまでは”ヒーローもの”のイメージだったけど、今回は”スポコンもの”に近づいているのかなって思いますね。

――では最後に、読者のさんにメッセージをお願いします。

谷本:『DBH』時代から主題歌を歌わせていただいて、早く新しい曲を届けたいと思っていました。この『ユニバースミッション』で、みんなと盛り上がれるのを楽しみにしてますッ!!
YOFFY:今回も歌手として尊敬する谷本くん&五條さんとともに、この『ユニバースミッション』で、プレイしているみんなに熱いエールをおくります!!
エンジニアよしとさん:『SDBH』でプレイしてくれている人もいっぱいいると思うんですけど、このゲームで負けても、悟空のようにそれさえも楽しんでくれると嬉しいです!

最新主題歌が収録されている『スーパードラゴンボールヒーローズ』の新シリーズ『ユニバースミッション』。今から稼働が楽しみだ! 最新情報は好評発売中の「Vジャンプ4月特大号」をチェックしよう!

スーパードラゴンボールヒーローズ ユニバースミッション
☆稼働日:3月上旬予定
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「ジャンプフェスタ」…週刊少年ジャンプ・Vジャンプ・最強ジャンプなどが毎年末に行う一大イベント。
「ジャンプビクトリーカーニバル」…真夏のビッグイベント。『SDBH』の東西最強が決まる大会も実施される。
「サイキックラバー」…YOFFYさんがボーカルを担当する「アニソン界の日本代表ロックユニット」。
「五條真由美さん」…Dragon Soulのもう一人のメンバー。「キュア・カルテット」の一員でもある。スケジュールの都合で今回はインタビューできなかった…残念!

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