「ドラゴンボールアドバージ」ディティールとデフォルメを両立させた職人
2019/03/29 14:00
さまざまな方法で『ドラゴンボール』に関わり、『ドラゴンボール』に愛を抱き、『ドラゴンボール』ファンのために最上級の“モノ”を届ける職人たち=アルチザン。彼らに注目する連載企画、それがDRAGON BALL Artizanです。

ドラゴンボールアドバージ

お菓子売り場で売られているデフォルメフィギュア「ドラゴンボールアドバージ」。今回は「ドラゴンボールアドバージ 10」と「アドバージ 9 MOVIE SPECIAL」が出るとのことで、そのこだわりや裏側をうかがいに、企画担当のバンダイ キャンディ事業部のR平さんにインタビューしてきました。

アドバージが現在の形になるまで

―――改めて「アドバージ」のコンセプトを教えてください。
担当R平:緻密な造形でカッコいいデフォルメを目指して「アドバージ」は作っています。僕は「アドバージ 4」から担当になったのですが、「まだまだ改良の余地がある」と思い、「アドバージ 4」からはおもちゃっぽい発色の良すぎるカラーリングなどをやめ、少し落ち着いた上品な色合いへ仕様を変えました。「アドバージ 3」までは『ドラゴンボールZ』までのキャラクターにフォーカスして作っていたのですが、「アドバージ 4」から当時絶賛放送中であった『ドラゴンボール超』のキャラをラインナップし始めました。ここから『ドラゴンボール超』と、旧作の人気キャラクターを織り交ぜて2ヶ月に1回くらいのペースでどんどんシリーズを作っていき、今に至ります。お菓子売り場の商品は少し気づかれにくいこともあり、この2年間かなりの本気を出して展開していきました(笑)。

左がアドバージ SP(2018年8月発売)の悟空/右がアドバージ 1(2016年6月発売)の悟空

左が「アドバージ SP」(2018年8月発売)の悟空/右が「アドバージ 1」(2016年6月発売)の悟空
担当R平さんの熱意

―――R平さんは元々『ドラゴンボール』お好きだったんですか?
担当R平:実は僕、『ドラゴンボール』の商品を作りたくてバンダイに入りました(笑)。担当になるまでに10年かかりましたけど…。僕自身の好きなキャラクターはクリリン、バーダック、悟空の3人です。クリリンに関しては、僕が担当した2つ目の弾でさっそくラインナップに加えるくらいに好きです! もちろん悟空も大好きです。どの形態も魅力的ですが「普通の悟空があってこその悟空!」と思いますので、通常の悟空が1番ですかね。

―――「ドラゴンボールが大好き」という思いを「アドバージ」に反映させた部分はありますか?
担当R平:やはり色使いでしょうか。鳥山明先生が連載当時にコピック(アルコールマーカーのこと)で色を塗っていたような落ち着いた色使いにしたくて、「アドバージ 4」からとても意識しました。パッケージも「アドバージ 4」からデザインを変え、キャラクターのセリフを入れたりと、『ドラゴンボール』が好きな人に届くメッセージみたいなものを、いたるところに込めてたつもりです。

幅広くラインナップを展開するワケとは

―――「アドバージ」シリーズは『ドラゴンボール』の様々なキャラを立体化していて、ラインナップが充実していますね。
担当R平:再販のSPシリーズも含めると、全15弾出しており、80体以上は出しています。「アドバージ」シリーズが段々と認知され始めて、ややマイナーなキャラを入れたりしても、多くの人が受け入れてくれるとわかったのは嬉しかったですね。「アドバージ 8」のヅラを付属させたナッパは社内から疑問の声もあったのですが、欠品になるほどの人気が出ました。また、「アドバージ」ではお客様が「買えなかったからもういいや」とならないように、集めたいものがちゃんと手に入る環境を用意したいと考えて再録弾も始めています。あと、僕が常に気にしてるのが、このキャラとこのキャラを一緒に並べたいっていう紐づき感なんです。「力の大会」コスチュームで17号を出したら、人造人間同士コンビを組んでいた18号と並べたいとか。ゴールデンフリーザと17号を持っていたら、胴着が破れた悟空を加えて『ドラゴンボール超』の最終回の興奮を再現をしたいとか。そう考えると、ラインナップにややマイナーなキャラを入れてみるという挑戦を試みて良かったと思います。
映画「ドラゴンボール超 ブロリー」と「アドバージ 9 MOVIE SPECIAL」

アドバージ 9 MOVIE SPECIAL

―――昨年「ドラゴンボール超 ブロリー」が公開されましたが、「アドバージ 9 MOVIE SPECIAL」はどういった展開なのでしょうか?
担当R平:映画に登場するキャラのみをラインナップしたのが、「アドバージ 9 MOVIE SPECIAL」です。ブロリーの超サイヤ人フルパワーと怒り、ゴジータ超サイヤ人ブルーを中心に、ベジータ超サイヤ人ゴッド、防寒着バージョン悟空、幼い頃のラディッツ&カカロットをラインナップにしました。3月発売の「アドバージ 10」では超サイヤ人ブロリーとフリーザ最終形態をラインナップしていますので、映画で登場したブロリーとフリーザの形態が多数そろう形になりますね。「アドバージ 4」や「アドバージ SP2」でラインラップしたゴールデンフリーザは、天使の輪をとってもらうことで映画の姿にもなるので、一緒に並べてもらいたいです。

アドバージ 9 MOVIE SPECIAL

「アドバージ 9 MOVIE SPECIAL」とは別に、プレミアムバンダイからチライ、レモなど「アドバージ 9 MOVIE SPECIAL」にはラインナップされていないキャラを「ブロリープレミアムセット」として販売します。

ブロリープレミアムセット

このラインナップの中にはバーダックとギネ夫婦もいて、「アドバージ 9 MOVIE SPECIAL」の幼少期のラディッツ&カカロットと並べてもらうと温かいファミリー感が出るよう意識しました。ブロリー、ベジータも赤ちゃんの頃の姿をラインナップに入れてあるので、赤ちゃんが全員そろっているのは他のブランドにはないところです。ブロリーはバンパで発見時の姿で、これと赤ちゃんも入れて5形態そろいますね。他に、パラガス、ベジータ王、コルド大王、若かりし頃のフリーザもラインナップしており、結果として、この「ブロリープレミアムセット」は悟空が不在という珍しい内容になってしまいました(笑)。ベジータも赤ちゃんの頃の姿しかいませんので、ラインナップとしてはかなり攻めたものになっています。「アドバージ 9 MOVIE SPECIAL」、「アドバージ 10」、「ブロリープレミアムセット」を揃えてもらうと、より『ドラゴンボール超 ブロリー』の世界観を楽しんでもらえると思います!

今後のアドバージシリーズの展開

―――今後のアドバージシリーズの目標はありますか?
担当R平:動きをつけた「アドバージ モーション」(6月発売)と、立ち姿の「アドバージ」の2軸で展開したいと考えています。「アドバージ モーション」が発売になり「立ち姿やめちゃうの?」との声をいただいたのですが、全然そんなつもりないですよ! まだ出せてないキャラクターがいっぱいいるので、統一フォーマットの立ち姿が美しい通常アドバージ、多彩なポージングと対になることが楽しいモーションの、どっちも愛でてもらえたら嬉しいなと思います!

―――R平さん、ありがとうございました!


フィギュアに並びとしての見栄えを大切にしつつ、さらなるチャレンジを続けるR平さん。そのこだわりが凝縮された「ドラゴンボールアドバージ」を、ぜひコレクションして楽しんでみてはいかがでしょうか。

ドラゴンボールアドバージ ブロリープレミアムセット

ドラゴンボールアドバージ 10
☆発売日:2019年3月25日
☆価格:500円+税
☆発売元:株式会社バンダイ

詳細はバンダイキャンディ公式サイトへ
http://www.bandai.co.jp/candy/products/2019/4549660338475000.html

ドラゴンボールアドバージ ブロリープレミアムセット
☆発売日:2019年3月受注開始
☆価格:7778円+税(送料別)
☆発売元:株式会社バンダイ

詳細はプレミアムバンダイ公式サイトへ
https://p-bandai.jp/item/item-1000134255/

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©バードスタジオ/集英社 ©「2018ドラゴンボール超」製作委員会