DBMFL第29回は、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』の、CGスタッフの仕事場にお邪魔して、ちょっぴり解説してもらいました!
2018/09/23 09:00

前回は、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』のCGによる映像を創り上げている、横尾裕次さん、牧野快さん、福長卓也さんにお話をお伺いしました! 今回はお3方が働いている仕事場に潜入させていただき、取材の中で気になったとあることを、実際に見せてもらいました!


横尾裕次
CGプロデューサー
TVアニメ『ドラゴンボール超』、映画『ポッピンQ』などを担当。


牧野快
CGディレクター
映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」 』、映画『ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』などを担当。


福長卓也
CGラインプロデューサー
映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」 』、映画『ONE PIECE FILM GOLD』などを担当。

CGでどのようにアクションシーンを作るの?

前回の取材で、CGでどのように映像を製作しているのかをお伺いして、何か所か気になるお言葉がありました。CGディレクターの牧野さんは、

(CGを使うことが多いのは)「空間を活かしたダイナミックなアクションシーンですね。上手いアニメーターの方の場合は作画でも見栄えがするんですけど、人数や時間が限られているので、作画でやりづらいような特殊なカメラワークや長回しのカットなどのオーダーも受けています。」

と語ってくれました。
CGラインプロデューサーの福長さんは、CG映像制作の特徴として、

「CGだと実写のセットの中でカメラを回している感覚で、現実ではできないようなカメラワークをつけられますからね。」

と、おっしゃられていました。
なるほど、作画で映像を作るのと、CGで映像を作るのは、まったく違うのだということがわかります。CGで作られたセットの中で、キャラクターのCGモデルを動かしてシーンを作っているのだなというのは、わかりましたが、具体的にどういうことなの!?

という疑問を抱えたドラゴンボールオフィシャルサイトは、特別にみなさんの仕事場にお邪魔させた頂き、PCで製作中のCGを特別に見せていただきました!

まずはCGで作られている超サイヤ人ブルー孫悟空のモデルがこちら!



ふむふむ、このように立体的な悟空がCGで作られるのですね。
前回の取材で牧野さんが語ってくれたCGのキャラクターのモデリング後の結果がこれです。
そして、キャラクターが闘う舞台もCGで作っているのです!
今回は、CGで作られた氷の大陸も見せてもらいました。


おお~! 山々がCGで作られているのがわかります。
このフィールドが、CGのアクションシーンの舞台になるのです。
この画像は、カメラワークをCGでつけるための最低限の情報だけを表示しているとのこと。
この舞台に、CGキャラクターを配置して、動かすそうです。
背景のCGは、最終的に山肌の質感や雪を足して、舞台となる氷の大陸を仕上げていきます。


悟空とブロリーが、氷の大陸の上空で闘ってます!!


このように、PC上でキャラクターの動きや、カメラワークをつけていって、バトルシーンが作られるのです!

前回の取材で、横尾さんが、

「今回のバトルシーンの一部は絵コンテから全てCGでやっているんです。「CGでやらせてください!」と、こちらから監督にお願いをしたので、ちゃんと結果を残さないと(笑)。」

とおっしゃっていたように、CGでのバトルシーンは、かなり力が入っているのが伝わってきました!
縦横無尽に飛び回る、悟空たちのCGバトルシーン、いまから見るのが楽しみでワクワクが止まりません!
みなさんも、公開を期待して待っていてください!

さて次回は、製作担当・製作進行のみなさんのお話をお伺いします。製作とはいったい何をする仕事なのか? そこからしっかりお話を聞きましたので、アニメ業界に興味のあるみなさんも必見です!

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