
「FOREVER NO.21」第3回!「S.H.Figuarts 人造人間21号」のぜったいに譲れなかった部分とは!?
2019/03/15 18:00

人造人間21号さん大好きスタッフEが、21号さんの魅力や、グッズの素晴らしさに迫る「FOREVER NO.21」の第3回!
今回は「S.H.Figuarts」の制作裏話を伺いに、BANDAI SPIRITS コレクターズ事業部にやってきました。企画担当のKAZ高橋さんは人造人間21号さんの制作に、並々ならぬ思い入れがあるようで…!?
今回は「S.H.Figuarts」の制作裏話を伺いに、BANDAI SPIRITS コレクターズ事業部にやってきました。企画担当のKAZ高橋さんは人造人間21号さんの制作に、並々ならぬ思い入れがあるようで…!?
海外でも大人気の「S.H.Figuarts」!

――今日はよろしくお願いいたします! まずは前提として「S.H.Figuarts」シリーズのコンセプトをお教えいただけますでしょうか。
KAZ高橋:よろしくお願いします。「S.H.Figuarts」は、BANDAI SPIRITSコレクターズ事業部が展開する可動フィギュアシリーズで、「可動によるキャラクター表現の追求」をテーマに、「造形」「可動」「彩色」とあらゆるフィギュアの技術を凝縮した手の平サイズのスタンダードフィギュアシリーズです。『ドラゴンボール』シリーズの展開は、2009年11月から今年で約10年間となり、シリーズで50アイテム以上発売しています。買ってくださるファンの方の年齢層も様々ですので、最新作『ドラゴンボール超』だけではなく、初代『ドラゴンボール』の少年期の孫悟空やブルマから『ドラゴンボールZ』の魔人ブウ編よりミスターサタンなど、多くの人に楽しんでいただけるようにラインナップを用意しています。
――海外からも強い支持を得ているとお伺いしました。
KAZ高橋:そうですね。特にアメリカなどでは、『ドラゴンボール』に限らず、可動フィギュア自体に高い人気があります。ショッピングセンターなどでは低価格のアクションフィギュアが多く並んでおり、子どもの頃から可動フィギュアを楽しむ文化が根付いているように感じますね。去年は北米7都市で『DRAGON BALL NORTH AMERICA TOUR 2018』というツアーを開催させていただき、『ドラゴンボール』ファンの皆様にフィギュア展示やゲーム等を楽しんでいただきました。
KAZ高橋:よろしくお願いします。「S.H.Figuarts」は、BANDAI SPIRITSコレクターズ事業部が展開する可動フィギュアシリーズで、「可動によるキャラクター表現の追求」をテーマに、「造形」「可動」「彩色」とあらゆるフィギュアの技術を凝縮した手の平サイズのスタンダードフィギュアシリーズです。『ドラゴンボール』シリーズの展開は、2009年11月から今年で約10年間となり、シリーズで50アイテム以上発売しています。買ってくださるファンの方の年齢層も様々ですので、最新作『ドラゴンボール超』だけではなく、初代『ドラゴンボール』の少年期の孫悟空やブルマから『ドラゴンボールZ』の魔人ブウ編よりミスターサタンなど、多くの人に楽しんでいただけるようにラインナップを用意しています。
――海外からも強い支持を得ているとお伺いしました。
KAZ高橋:そうですね。特にアメリカなどでは、『ドラゴンボール』に限らず、可動フィギュア自体に高い人気があります。ショッピングセンターなどでは低価格のアクションフィギュアが多く並んでおり、子どもの頃から可動フィギュアを楽しむ文化が根付いているように感じますね。去年は北米7都市で『DRAGON BALL NORTH AMERICA TOUR 2018』というツアーを開催させていただき、『ドラゴンボール』ファンの皆様にフィギュア展示やゲーム等を楽しんでいただきました。

会場によっては、入場に数百人並ぶこともあり、立像や筋斗雲のフォトスポットなどで、本気で海外ファンがかめはめ波のポーズで写真をとって喜んでいる姿をみて、ものすごい熱量を感じました。『ドラゴンボール』が海外でもメジャーになっていることを、肌で感じることができました。
――KAZ高橋さん自身、『ドラゴンボール』の出会いや思い出はございますか?
KAZ高橋:僕が子どもの時にアニメを見始めたのは『ドラゴンボールZ』の魔人ブウ編あたりです。特に印象深いのは映画『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』で、子ども心に「カッコいい!」「フュージョンって面白い!」と強烈に心に残りました。超サイヤ人のゴジータが好きなキャラクターになり、観終わった後に親に泣きながら「ジャンボカードダス」をねだったのを覚えています(笑)。
――それが今、コレクターズ事業部さんで『ドラゴンボール』を担当されるようになったのは感慨深いですね。
KAZ高橋:はい。僕が担当になったのが2018年4月頃なのですが、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』のゴジータブルーの商品企画が、ちょうど部内で動き始めたタイミングでした。ゴジータに関われるとあって、一層気持ちが入りましたね。
――それでは、どのような流れで人造人間21号さんの企画は始まったのでしょうか?
KAZ高橋:「ドラゴンボールファイターズ」が2018年2月に発売されて、世界的な人気が出始めたこともあり、オリジナルキャラクターである人造人間21号も商品化できるのではないかと案は出ていました。ですが「ファイターズ」をプレイされて人造人間21号を認知しているお客様と「S.H.Figuarts」のユーザーが被っているかどうか、また人造人間21号というキャラクターは好きでも可動フィギュアまで欲しいのかなど、よく見極める必要がありました。なので、7月のサンディエゴ・コミコンで参考展示をして、そこでの盛り上がりなどを伺った結果、企画を進めようとなったんです。
――まずはユーザーの様子を見ながら進んでいったと。
KAZ高橋:そうなんです。なので、『ドラゴンボール』の企画担当としてゴジータの商品企画を担当できるのも嬉しかったのですが、0から綿密に企画を動かしたキャラクターとして人造人間21号も特別な思い入れがあるんです。サンディエゴ・コミコンで展示をして、Instagramでも画像を公開してみたところ、「孫悟空」や「ミスターサタン」の告知をしたときと遜色ないぐらい反響があったんです。イベント内でも人造人間21号のコスプレをしている方が何人もいらっしゃったので、自信を持って正式に商品化に踏み切ることができました。
――参考展示を経て、本格的な商品の制作に移っていったわけですね。
KAZ高橋:参考展示といっても、実際には原型師さんと仕様を本気で考えていました。フィギュアにしたときどんなポーズで飾りたいかというポージングを3~4種類考え、そのポーズを取るためにはどんな表情や手首などのパーツ必要か、関節可動がどのぐらい必要かなど、通常の「S.H.Figuarts」の企画の考え方通りに詰めていきました。人造人間21号はゲームのキャラクターということもあり、お客さまの印象の残っているのは格闘シーンなのかアニメーションシーンなのか、分析するところから始まりました。
――21号さんならではの、難しい点などございましたか?
――KAZ高橋さん自身、『ドラゴンボール』の出会いや思い出はございますか?
KAZ高橋:僕が子どもの時にアニメを見始めたのは『ドラゴンボールZ』の魔人ブウ編あたりです。特に印象深いのは映画『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』で、子ども心に「カッコいい!」「フュージョンって面白い!」と強烈に心に残りました。超サイヤ人のゴジータが好きなキャラクターになり、観終わった後に親に泣きながら「ジャンボカードダス」をねだったのを覚えています(笑)。
――それが今、コレクターズ事業部さんで『ドラゴンボール』を担当されるようになったのは感慨深いですね。
KAZ高橋:はい。僕が担当になったのが2018年4月頃なのですが、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』のゴジータブルーの商品企画が、ちょうど部内で動き始めたタイミングでした。ゴジータに関われるとあって、一層気持ちが入りましたね。
様子見の出だしだった「人造人間21号」
――それでは、どのような流れで人造人間21号さんの企画は始まったのでしょうか?
KAZ高橋:「ドラゴンボールファイターズ」が2018年2月に発売されて、世界的な人気が出始めたこともあり、オリジナルキャラクターである人造人間21号も商品化できるのではないかと案は出ていました。ですが「ファイターズ」をプレイされて人造人間21号を認知しているお客様と「S.H.Figuarts」のユーザーが被っているかどうか、また人造人間21号というキャラクターは好きでも可動フィギュアまで欲しいのかなど、よく見極める必要がありました。なので、7月のサンディエゴ・コミコンで参考展示をして、そこでの盛り上がりなどを伺った結果、企画を進めようとなったんです。
――まずはユーザーの様子を見ながら進んでいったと。
KAZ高橋:そうなんです。なので、『ドラゴンボール』の企画担当としてゴジータの商品企画を担当できるのも嬉しかったのですが、0から綿密に企画を動かしたキャラクターとして人造人間21号も特別な思い入れがあるんです。サンディエゴ・コミコンで展示をして、Instagramでも画像を公開してみたところ、「孫悟空」や「ミスターサタン」の告知をしたときと遜色ないぐらい反響があったんです。イベント内でも人造人間21号のコスプレをしている方が何人もいらっしゃったので、自信を持って正式に商品化に踏み切ることができました。
――参考展示を経て、本格的な商品の制作に移っていったわけですね。
KAZ高橋:参考展示といっても、実際には原型師さんと仕様を本気で考えていました。フィギュアにしたときどんなポーズで飾りたいかというポージングを3~4種類考え、そのポーズを取るためにはどんな表情や手首などのパーツ必要か、関節可動がどのぐらい必要かなど、通常の「S.H.Figuarts」の企画の考え方通りに詰めていきました。人造人間21号はゲームのキャラクターということもあり、お客さまの印象の残っているのは格闘シーンなのかアニメーションシーンなのか、分析するところから始まりました。
――21号さんならではの、難しい点などございましたか?

KAZ高橋:大変だった部分はたくさんあります! まず髪の毛ですが、ここまで長いと頭が重くなってしまい後ろに倒れてしまうので、どこまで作り込むか、素材はどうするか、首は重さに耐えられるか、髪の可動をどこに仕込むか、それが成形時の金型でキレイに作れるのか……など。あと、『ドラゴンボール』シリーズでは、まだまだ女性キャラクターの商品化実績が少なく、サイヤ人とはまた違った悩みが多かったです。女性らしいボディラインを演出しつつ、魔人ブウのようなズボンの造形や、フリーザのような尻尾を入れて…と、今までのキャラクターの様々な要素がミックスされた原型になっているので、気にするべき点がいろいろと多いキャラクターでした。

特に今回は腕を組むポーズは、ゲーム内でも印象的でしたので、必ず入れたかったんです。ですがバストが大きく、そのままでは腕組みができなかったので、肩をスライドさせて引き出せるようにして、右肘に左手が届くようにしました。
――バストのサイズを小さくする、ということを考えたりは…?
KAZ高橋:それは考えなかったですね。絶対このポーズは取りたいですし、バストが小さくなった時点でこのキャラクターはダメなんで、絶対。
――そこも21号さんの魅力ですもんね! 制作する上で感じた、21号さんの魅力は他にどこにあるでしょうか?
KAZ高橋:やはり、善と悪の二面性でしょうか。純粋なカワイさと不気味なカワイさの二面性が彼女の魅力的で、他のキャラにはない部分です。それをキッチリと「S.H.Figuarts」で表現したかったので、今回は交換用表情パーツを悪で2種、善で1種つけさせていただきました。『ドラゴンボール』の登場キャラですけど、ある意味「美少女フィギュア」としても遜色ないように、アイラインの太さをたびたび調整したり、何度も瞳のデザインを作り直したりと、よりクオリティを追求しました。先程の髪の毛に関しても、ゲームだと変身前と後で微妙に色が違うんですよね。どちらの表情にも合うように、ピンクと白で角度によってどちらにでも見えるよう、ゲームの画面を見ながら何度も調整をしました。いろいろ言いましたがとにかく、人造人間21号をカワイくしたかったんです(笑)。社内でも、21号にばかり力を入れすぎだとたまに怒られます(笑)。
――「S.H. Figuarts」初の試みがたくさん盛り込まれているんですね!
KAZ高橋:そうですね。カワイくとは言っていますが、やはり悟空と並べて飾ってもらい、戦闘シーンを再現してもらうのが「S.H.Figuarts」としての醍醐味だとは思います。白衣姿ではなく変身後の姿を採用したのも、そういった意味ではあるんです。手などの付属パーツなども、格闘シーンを一番に楽しんでいただけるように表現しました。カワイさと力強さという二面性も、感じていただけると幸いです。
――貴重なお話ありがとうございました! KAZ高橋さんの想いがしっかり伝わってきました!
KAZ高橋さんの熱い思いが詰まった「S.H.Figuarts 人造人間21号」。他にはない「可動」の表現により、21号さんの魅力が新たに発見できるようですね!
「S.H.Figuarts」で、自分だけの21号さんを体感しちゃいましょう!
――バストのサイズを小さくする、ということを考えたりは…?
KAZ高橋:それは考えなかったですね。絶対このポーズは取りたいですし、バストが小さくなった時点でこのキャラクターはダメなんで、絶対。
――そこも21号さんの魅力ですもんね! 制作する上で感じた、21号さんの魅力は他にどこにあるでしょうか?
KAZ高橋:やはり、善と悪の二面性でしょうか。純粋なカワイさと不気味なカワイさの二面性が彼女の魅力的で、他のキャラにはない部分です。それをキッチリと「S.H.Figuarts」で表現したかったので、今回は交換用表情パーツを悪で2種、善で1種つけさせていただきました。『ドラゴンボール』の登場キャラですけど、ある意味「美少女フィギュア」としても遜色ないように、アイラインの太さをたびたび調整したり、何度も瞳のデザインを作り直したりと、よりクオリティを追求しました。先程の髪の毛に関しても、ゲームだと変身前と後で微妙に色が違うんですよね。どちらの表情にも合うように、ピンクと白で角度によってどちらにでも見えるよう、ゲームの画面を見ながら何度も調整をしました。いろいろ言いましたがとにかく、人造人間21号をカワイくしたかったんです(笑)。社内でも、21号にばかり力を入れすぎだとたまに怒られます(笑)。
――「S.H. Figuarts」初の試みがたくさん盛り込まれているんですね!
KAZ高橋:そうですね。カワイくとは言っていますが、やはり悟空と並べて飾ってもらい、戦闘シーンを再現してもらうのが「S.H.Figuarts」としての醍醐味だとは思います。白衣姿ではなく変身後の姿を採用したのも、そういった意味ではあるんです。手などの付属パーツなども、格闘シーンを一番に楽しんでいただけるように表現しました。カワイさと力強さという二面性も、感じていただけると幸いです。
――貴重なお話ありがとうございました! KAZ高橋さんの想いがしっかり伝わってきました!
KAZ高橋さんの熱い思いが詰まった「S.H.Figuarts 人造人間21号」。他にはない「可動」の表現により、21号さんの魅力が新たに発見できるようですね!
「S.H.Figuarts」で、自分だけの21号さんを体感しちゃいましょう!
S.H.Figuarts 人造人間21号
☆発売日:2019年6月発送予定
☆発売元:株式会社BANDAI SPIRITS
☆価格:5500円+税
☆魂ウェブ商店販売アイテム
ご注文はこちら!(※予約締切 2019年3月21日 23時予定)
https://p-bandai.jp/item/item-1000131406/
☆発売日:2019年6月発送予定
☆発売元:株式会社BANDAI SPIRITS
☆価格:5500円+税
☆魂ウェブ商店販売アイテム
ご注文はこちら!(※予約締切 2019年3月21日 23時予定)
https://p-bandai.jp/item/item-1000131406/
©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.