
【前編】「一番くじ ドラゴンボール STRONG CHAINS!!」立体化に恵まれないキャラクターたちの魅力をファンに届ける職人
2020/08/08 10:00
さまざまな方法で『ドラゴンボール』に関わり、『ドラゴンボール』に愛を抱き、『ドラゴンボール』ファンのために最上級の“モノ”を届ける職人たち=アルチザン。彼らに注目する連載企画、それがDRAGON BALL Artizanです。

コンビニやホビーショップ、書店などで展開されている、“ハズレなし”の「一番くじ」。“悟空と深い絆で結ばれたキャラクター達”がラインナップされた、「一番くじ ドラゴンボール STRONG CHAINS!!」が8月8日(土)より順次発売されます!
本アイテムの企画を担当された、株式会社BANDAI SPIRITSのR平さんにインタビューを敢行しました! たっぷりお伺いしたR平さんの『ドラゴンボール』への情熱は、1回ではお伝えしきれないので前後編に分けてお届けします。
―――今回の一番くじについて、企画の経緯をお聞かせください。
R平:厳密には前弾の「一番くじ ドラゴンボール HISTORY OF RIVALS」の発足の経緯になりますが、普段、「一番くじ」の『ドラゴンボール』シリーズは主にコンビニで販売しています。そこから、新たに、書店・ホビーショップ・ゲームセンターなどでも販売することになったんですが、新しい「一番くじ」を検討するにあたり、「売り場を変えてコンビニの「一番くじ」とは役目の異なる、少し踏み込んだファンの方に向けたものを企画できないか?」と考えたのが発想の起点でした!
―――異なる役目とは、具体的にどういうことでしょうか。
R平:「普段はあまり立体化に恵まれないキャラクターたちの魅力を掘り下げて、彼らのための枠を設けたい」と考えました。そこで、以前僕が担当した「一番くじ ドラゴンボール HISTORY OF RIVALS」ではヤムチャにスポットを当て、続編となる今弾でも、亀仙人やクリリンなどの地球人の戦士を入れることを計画しました。
―――グッズのラインナップは、すべてR平さんが考えているんですか。
R平:はい! 全部僕が考えています。それはすべての一番くじ共通で、雑貨からフィギュアまで1人の担当者が考えています。期間としては大体1か月くらいでしょうか。まずはフィギュアを考えて、それからタオルやクリアファイルなどを作っていく、というふうに進行していきます。
本アイテムの企画を担当された、株式会社BANDAI SPIRITSのR平さんにインタビューを敢行しました! たっぷりお伺いしたR平さんの『ドラゴンボール』への情熱は、1回ではお伝えしきれないので前後編に分けてお届けします。
ドラゴンボールの魅力は主役級キャラクターだけじゃない
―――今回の一番くじについて、企画の経緯をお聞かせください。
R平:厳密には前弾の「一番くじ ドラゴンボール HISTORY OF RIVALS」の発足の経緯になりますが、普段、「一番くじ」の『ドラゴンボール』シリーズは主にコンビニで販売しています。そこから、新たに、書店・ホビーショップ・ゲームセンターなどでも販売することになったんですが、新しい「一番くじ」を検討するにあたり、「売り場を変えてコンビニの「一番くじ」とは役目の異なる、少し踏み込んだファンの方に向けたものを企画できないか?」と考えたのが発想の起点でした!
―――異なる役目とは、具体的にどういうことでしょうか。
R平:「普段はあまり立体化に恵まれないキャラクターたちの魅力を掘り下げて、彼らのための枠を設けたい」と考えました。そこで、以前僕が担当した「一番くじ ドラゴンボール HISTORY OF RIVALS」ではヤムチャにスポットを当て、続編となる今弾でも、亀仙人やクリリンなどの地球人の戦士を入れることを計画しました。
―――グッズのラインナップは、すべてR平さんが考えているんですか。
R平:はい! 全部僕が考えています。それはすべての一番くじ共通で、雑貨からフィギュアまで1人の担当者が考えています。期間としては大体1か月くらいでしょうか。まずはフィギュアを考えて、それからタオルやクリアファイルなどを作っていく、というふうに進行していきます。
『ドラゴンボール』への愛ゆえに実現できた数々のこだわり。A賞「武天老師」



―――A賞の武天老師が頭部パーツ差し替えで3種の表情を再現できる仕様にした理由を教えてください。
R平:亀仙人は、TVアニメ『ドラゴンボール超』の力の大会でも見せた悟空やクリリンの師匠としての顔や、ジャッキー・チュンという別の顔、“スケベ”という特徴など、非常に多彩な魅力を持っています。中でもピッコロ大魔王戦で、サングラスを捨ててシリアスに闘ったシーンが、非常にカッコよかったことを思い出していたら、唐突に『換装可能な3way亀仙人』というワードが自分の中に降ってきまして、その勢いのまま急いで企画書を作成しました。
―――サンプルを拝見したとき、緻密に再現された表情や顔の皺に驚きました。
R平:亀仙人を手掛けてくれた原型師さんは、『ドラゴンボール』のキャラクターのマンガ・アニメ的な表現を立体に落とし込むセンスがずば抜けていまして、このクオリティの高さはその方の力量のお陰です。サングラス装着時は平常心、ジャッキー・チュン時は眉毛を傾けた少し余裕のある表情、ピッコロ大魔王戦時は作中で亀仙人が最もシリアスになった瞬間なので叫びの表情、という形で3モードの感情のコントラストがはっきりわかるよう事前にしっかり原型師さんへ指定をしておりました。実際に原型が出来上がった際、これは「亀仙人」ではなく「武天老師」と呼んだ方がしっくりくる出来映えだな、と感じて商品名を「武天老師」としました。さらに、隠しギミックとしてサングラスは着脱できるようになっています。耳の裏にサングラス固定用の小さな穴がありますが、あまり気にせずお客様が思う気持ちいい角度でつけていただければ良いかなと思っております。
―――注目してほしいポイントはありますか?
R平:是非「手」に注目して頂きたいです。この原型師さんの作る『手』は本当に生きている手のようなリアリティーと『ドラゴンボール』的なラインの作り方が融合していて、すごく魅力的なんです!
R平:亀仙人は、TVアニメ『ドラゴンボール超』の力の大会でも見せた悟空やクリリンの師匠としての顔や、ジャッキー・チュンという別の顔、“スケベ”という特徴など、非常に多彩な魅力を持っています。中でもピッコロ大魔王戦で、サングラスを捨ててシリアスに闘ったシーンが、非常にカッコよかったことを思い出していたら、唐突に『換装可能な3way亀仙人』というワードが自分の中に降ってきまして、その勢いのまま急いで企画書を作成しました。
―――サンプルを拝見したとき、緻密に再現された表情や顔の皺に驚きました。
R平:亀仙人を手掛けてくれた原型師さんは、『ドラゴンボール』のキャラクターのマンガ・アニメ的な表現を立体に落とし込むセンスがずば抜けていまして、このクオリティの高さはその方の力量のお陰です。サングラス装着時は平常心、ジャッキー・チュン時は眉毛を傾けた少し余裕のある表情、ピッコロ大魔王戦時は作中で亀仙人が最もシリアスになった瞬間なので叫びの表情、という形で3モードの感情のコントラストがはっきりわかるよう事前にしっかり原型師さんへ指定をしておりました。実際に原型が出来上がった際、これは「亀仙人」ではなく「武天老師」と呼んだ方がしっくりくる出来映えだな、と感じて商品名を「武天老師」としました。さらに、隠しギミックとしてサングラスは着脱できるようになっています。耳の裏にサングラス固定用の小さな穴がありますが、あまり気にせずお客様が思う気持ちいい角度でつけていただければ良いかなと思っております。
―――注目してほしいポイントはありますか?
R平:是非「手」に注目して頂きたいです。この原型師さんの作る『手』は本当に生きている手のようなリアリティーと『ドラゴンボール』的なラインの作り方が融合していて、すごく魅力的なんです!

年齢を重ねて節くれだった手の表現は圧巻!
シンプルゆえの造形の難しさ。B賞「クリリン」とラストワン賞「クリリン&孫悟飯」


―――B賞のクリリンを怒り顔に、ラストワン賞のクリリンを笑顔にされた理由を教えてください。
R平:B賞は、クリリンの名シーンを作りたいと思ったときに、特にポピュラーなシーンをと考え、サイヤ人戦でヤムチャが死亡して怒りに燃えるクリリンをチョイスしました! ラストワン賞の方は合わせて手に入る悟飯と並べて自然になるように、B賞とは真逆な優しい表情にしてあります。クリリンは普通に笑っているシーンも多いのですが、個人的には、眉毛を少し下げて、やや勝気に微笑んでいる印象も強かったので、今回はそのイメージを反映させています。
―――個人的には、クリリンには鼻が無いという設定がフィギュアにもきちんと落とし込まれていることに感動しました。
R平:鼻もですが髪も無いんですよね。髪とか鼻がないと、立体の中にメリハリを付けづらくて、そうした情報量が少ないキャラクターをフィギュア化するのは大変なんです。原形師さんの方でも、輪郭に違和感が出ない造形にするために苦心されていました。僕と原型師さんでディスカッションと調整を何度も重ねて、ようやく納得のいく形に仕上げられたという感じです…!
―――ラストワン賞に付属する孫悟飯も非常に可愛いです。
R平:最初に原型師さんが上げてくれた悟飯は、刈り上げ部分が少し繋がった形になっていて、本当の坊ちゃん刈りみたいになっていたんです。変に形状にリアリティーを追求するのもちょっと違うと考えて、上下の髪の毛をきちんと分割して、原作に近いシルエットにできたと思っています!
R平さんが語る各賞のこだわりはまだまだありますが、前半はここまで! 後半では「一番くじ ドラゴンボール HISTORY OF RIVALS」から始まった新フィギュアシリーズ「DRAGON ARCHIVES(ドラゴンアーカイブス)」や雑貨などについてお届けします。ご期待ください。
R平:B賞は、クリリンの名シーンを作りたいと思ったときに、特にポピュラーなシーンをと考え、サイヤ人戦でヤムチャが死亡して怒りに燃えるクリリンをチョイスしました! ラストワン賞の方は合わせて手に入る悟飯と並べて自然になるように、B賞とは真逆な優しい表情にしてあります。クリリンは普通に笑っているシーンも多いのですが、個人的には、眉毛を少し下げて、やや勝気に微笑んでいる印象も強かったので、今回はそのイメージを反映させています。
―――個人的には、クリリンには鼻が無いという設定がフィギュアにもきちんと落とし込まれていることに感動しました。
R平:鼻もですが髪も無いんですよね。髪とか鼻がないと、立体の中にメリハリを付けづらくて、そうした情報量が少ないキャラクターをフィギュア化するのは大変なんです。原形師さんの方でも、輪郭に違和感が出ない造形にするために苦心されていました。僕と原型師さんでディスカッションと調整を何度も重ねて、ようやく納得のいく形に仕上げられたという感じです…!
―――ラストワン賞に付属する孫悟飯も非常に可愛いです。
R平:最初に原型師さんが上げてくれた悟飯は、刈り上げ部分が少し繋がった形になっていて、本当の坊ちゃん刈りみたいになっていたんです。変に形状にリアリティーを追求するのもちょっと違うと考えて、上下の髪の毛をきちんと分割して、原作に近いシルエットにできたと思っています!
R平さんが語る各賞のこだわりはまだまだありますが、前半はここまで! 後半では「一番くじ ドラゴンボール HISTORY OF RIVALS」から始まった新フィギュアシリーズ「DRAGON ARCHIVES(ドラゴンアーカイブス)」や雑貨などについてお届けします。ご期待ください。
一番くじ ドラゴンボール STRONG CHAINS!!
☆発売日: 2020年8月8日(土)より順次発売予定
☆発売元: BANDAI SPIRITS
☆価格: 1回800円(税込)
☆取扱店: 書店、ホビーショップ、ゲームセンターなど
※店舗の事情によりお取り扱いが中止になる場合や発売時期が異なる場合がございます。なくなり次第終了となります。
※画像と実際の商品とは異なる場合がございます。
※掲載されている内容は予告なく変更する場合がございます。
※「一番くじ」および「ラストワン」は登録商標です。
☆発売日: 2020年8月8日(土)より順次発売予定
☆発売元: BANDAI SPIRITS
☆価格: 1回800円(税込)
☆取扱店: 書店、ホビーショップ、ゲームセンターなど
※店舗の事情によりお取り扱いが中止になる場合や発売時期が異なる場合がございます。なくなり次第終了となります。
※画像と実際の商品とは異なる場合がございます。
※掲載されている内容は予告なく変更する場合がございます。
※「一番くじ」および「ラストワン」は登録商標です。
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