
Blu-ray&DVD発売記念!世界を震撼させた映画『ドラゴンボール超 ブロリー』の驚きの海外展開とは?プロデューサーの林田師博さんを直撃!
2019/06/05 18:00
日本はもちろん全世界のファンを感動の渦に巻き込んだ、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』。Blu-ray&DVDがついに発売された今、林田師博プロデューサーに改めて大成功を収めた海外でのプロモーションについて語っていただいた。
インタビューが行われたのは、ちょうど北京国際映画祭の直後。北京国際映画祭での映画『ドラゴンボール超 ブロリー』のフィーバーぶりも、帰国直後という最速のタイミングでレポートしていただきました。
インタビューが行われたのは、ちょうど北京国際映画祭の直後。北京国際映画祭での映画『ドラゴンボール超 ブロリー』のフィーバーぶりも、帰国直後という最速のタイミングでレポートしていただきました。

中国プレミアの会場から。林田師博さん(右)、長峯達也監督(中央)。
映画『ドラゴンボール超 ブロリー』プロデューサー
林田師博
はやしだのりひろ
TVアニメ『ドラゴンボール改』魔人ブウ編、映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』のプロデューサーを歴任。
林田師博
はやしだのりひろ
TVアニメ『ドラゴンボール改』魔人ブウ編、映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』のプロデューサーを歴任。
――4月に開催された北京国際映画祭の様子をお聞かせください。
映画祭会場や近隣の劇場で、世界各国のアニメが上映されました。かなりの数のアニメが出展されていましたね。『ドラゴンボール超 ブロリー』は、巨大ショッピングモール内にある大手シネコンでプレミア上映会を行いました。あえて中国ではあまりメジャーではない4DXでプレミア上映を2回行ったのですが、ものすごい盛り上がりでしたね。ネットで販売したチケットも数分で売り切れてしまい、3回目を実施することになったのですが、こちらは1分で完売となりました。
――もともと、『ドラゴンボール』は中国でどのくらい人気があるのでしょうか?
中国にもコアなファンはたくさんいますが、『ドラゴンボール』が北中南米などにおける人気と同じくらい超メジャーな作品かというと、残念ながらそうではありません。僕は海外出張する際には、現地の本屋を必ず見て回るんですけど、中国でも大きな書店に行けば『ONE PIECE』や『名探偵コナン』のコミックは置いてありましたが、『ドラゴンボール』はどこを探しても見当たりませんでした。映画では『ドラえもん』や『NARUTO-ナルト-』などの人気もすごくて、『ドラゴンボール』はそれらに次ぐレベルなんですよね。常に世界を意識している自分としては、この現状を何とか打破したいと思っています。
一時期は中国でも『ドラゴンボール』はものすごく人気があって、TVアニメの放送もずっと続いていたんですが、TV放送が途絶えてから結構な時間が空いてしまったんです。その時期に人気を維持・拡大できなかったのが痛いですね。『ドラゴンボールZ 復活の「F」』も中国で上映できたのですが、当時日本映画の上映本数が極端に少なかったこともあり、結局、日本での公開から1年半後のリリースとなりました。今回は『ドラゴンボール超』のTVシリーズが配信されていたこともあって、新規ファンがかなり増えていて、上映するには良いタイミングだったと思います。どこまで盛り上がるのかはまだ読めませんが、今後の試金石として期待しています。
――映画『ドラゴンボール超 ブロリー』を観た中国のファンの反応は?
プレミア上映会には、若い人が大勢来てくれていたのがうれしかったですね。見た感じでは20代、30代が多かったので、あらためて『ドラゴンボール超』の配信の影響力を感じました。あと意外に女性が多かったのには驚きましたね。『ドラゴンボール』は中国に限らず他の国でも、極端に男性のファンが多い作品ですから。
劇場では、みなさん歓声を上げて観てくれていました。上映中は私語厳禁の日本の鑑賞スタイルとはまったく異なるので驚くかたもいるかもしれませんが、映画大国アメリカなどでは当たり前の光景です。鳥山先生が仕込んだギャグシーンは、中国はもちろん、どの国でも笑ってくれていたのがうれしかったです。国によって反応が違うのが面白いですよね。オーストラリアは日本と同じく、人知れずクスッと笑う。中国やフランスは人目をはばかることなくゲラゲラ笑ってくれていました。アメリカは手も叩きながら大爆笑(笑)といった具合です。
――今後の中国での展望を教えてください。
世界を相手にしている『ドラゴンボール』にとって、中国は絶対に外せない地域です。もうすぐアメリカを抜いて世界一になってしまうんではないかという、巨大な市場ですからね。中国で大きく盛り上がったら世界に広がる。誰も期待していなかった作品が中国で大当たりして、その勢いで全世界で大ヒットした例もあります。その効果を期待して、本国アメリカよりも先に中国で公開しているハリウッド映画なども出てきています。世界で大きく伸ばしたいと思うのであれば、中国は外せないんです。今回『ドラゴンボール超』のTVシリーズが配信されている環境下で、『ドラゴンボール超 ブロリー』の公開にこぎつけることができました。中国でのマーケットを広げるにはまさに絶好の機会だと思います。うまく風に乗せて着実に上昇させていきたいと思います。
映画祭会場や近隣の劇場で、世界各国のアニメが上映されました。かなりの数のアニメが出展されていましたね。『ドラゴンボール超 ブロリー』は、巨大ショッピングモール内にある大手シネコンでプレミア上映会を行いました。あえて中国ではあまりメジャーではない4DXでプレミア上映を2回行ったのですが、ものすごい盛り上がりでしたね。ネットで販売したチケットも数分で売り切れてしまい、3回目を実施することになったのですが、こちらは1分で完売となりました。
――もともと、『ドラゴンボール』は中国でどのくらい人気があるのでしょうか?
中国にもコアなファンはたくさんいますが、『ドラゴンボール』が北中南米などにおける人気と同じくらい超メジャーな作品かというと、残念ながらそうではありません。僕は海外出張する際には、現地の本屋を必ず見て回るんですけど、中国でも大きな書店に行けば『ONE PIECE』や『名探偵コナン』のコミックは置いてありましたが、『ドラゴンボール』はどこを探しても見当たりませんでした。映画では『ドラえもん』や『NARUTO-ナルト-』などの人気もすごくて、『ドラゴンボール』はそれらに次ぐレベルなんですよね。常に世界を意識している自分としては、この現状を何とか打破したいと思っています。
一時期は中国でも『ドラゴンボール』はものすごく人気があって、TVアニメの放送もずっと続いていたんですが、TV放送が途絶えてから結構な時間が空いてしまったんです。その時期に人気を維持・拡大できなかったのが痛いですね。『ドラゴンボールZ 復活の「F」』も中国で上映できたのですが、当時日本映画の上映本数が極端に少なかったこともあり、結局、日本での公開から1年半後のリリースとなりました。今回は『ドラゴンボール超』のTVシリーズが配信されていたこともあって、新規ファンがかなり増えていて、上映するには良いタイミングだったと思います。どこまで盛り上がるのかはまだ読めませんが、今後の試金石として期待しています。
――映画『ドラゴンボール超 ブロリー』を観た中国のファンの反応は?
プレミア上映会には、若い人が大勢来てくれていたのがうれしかったですね。見た感じでは20代、30代が多かったので、あらためて『ドラゴンボール超』の配信の影響力を感じました。あと意外に女性が多かったのには驚きましたね。『ドラゴンボール』は中国に限らず他の国でも、極端に男性のファンが多い作品ですから。
劇場では、みなさん歓声を上げて観てくれていました。上映中は私語厳禁の日本の鑑賞スタイルとはまったく異なるので驚くかたもいるかもしれませんが、映画大国アメリカなどでは当たり前の光景です。鳥山先生が仕込んだギャグシーンは、中国はもちろん、どの国でも笑ってくれていたのがうれしかったです。国によって反応が違うのが面白いですよね。オーストラリアは日本と同じく、人知れずクスッと笑う。中国やフランスは人目をはばかることなくゲラゲラ笑ってくれていました。アメリカは手も叩きながら大爆笑(笑)といった具合です。
――今後の中国での展望を教えてください。
世界を相手にしている『ドラゴンボール』にとって、中国は絶対に外せない地域です。もうすぐアメリカを抜いて世界一になってしまうんではないかという、巨大な市場ですからね。中国で大きく盛り上がったら世界に広がる。誰も期待していなかった作品が中国で大当たりして、その勢いで全世界で大ヒットした例もあります。その効果を期待して、本国アメリカよりも先に中国で公開しているハリウッド映画なども出てきています。世界で大きく伸ばしたいと思うのであれば、中国は外せないんです。今回『ドラゴンボール超』のTVシリーズが配信されている環境下で、『ドラゴンボール超 ブロリー』の公開にこぎつけることができました。中国でのマーケットを広げるにはまさに絶好の機会だと思います。うまく風に乗せて着実に上昇させていきたいと思います。

中国でのプレミア上映の様子。写真を見ても女性ファンの多さがよくわかる。
監督が登壇し、質問タイムがスタートすると、女性ファンも積極的に手を上げていた。
監督が登壇し、質問タイムがスタートすると、女性ファンも積極的に手を上げていた。
――では、各国で行われた映画『ドラゴンボール超 ブロリー』のプロモーションの手応えはいかがでしょう?
今回は中国のほかに、フランス、オーストラリア、ブラジル、そしてアメリカに行きました。
フランスはどこの劇場もかなり混み合っていました。興行成績にも現れていますが、相当ファンが増えていると思います。ここでも、TVシリーズ配信の好影響を感じますね。現地で4カ所の劇場を見てきましたが、若いかたがたくさん来てくれていました。イベントや商品、ゲームなどで盛り上げてくれている影響もあると思います。関連各社さんが積み上げてきたものが、成果として出てきていることを実感しました。
オーストラリアはマーケット自体はそれほど大きくはないのですが、日本の文化がすごく浸透していますね。映画の興行ももちろん大事ですが、オーストラリアはDVDやBlu-rayのパッケージビジネスがしっかりと成立している数少ない国なんです。中国や韓国などでは、まったくと言っていいほど売れませんからね。オーストラリアには、DVDやBlu-rayを売っているショップが数多く存在するのですが、どのショップに行っても『ドラゴンボールZ』、『ドラゴンボール超』はもちろん、過去の映画も全部普通に店頭に並んでいる。これはありがたいことですよね。
アメリカではLAプレミアに参加したのですが、前作『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の時とは明らかにファン層が変わっていましたね。こちらも若いファンが相当増えていました。アメリカは日本の次に興行収入を稼いだ国です。今回、北米興行収入デイリーランキングで1位を獲得したのですが、これは本当にすごいことだと思います。アメリカで上映された数多くの日本アニメ映画の中で20年ぶりの快挙です。日本アニメ歴代興行収入でいうと、今回いきなり3位に食い込みました。
ブラジルはサンパウロのコミコンに参加してきました。ハリウッド映画3作品と映画『ドラゴンボール超 ブロリー』がパネルに同時出展されたのですが、ハリウッド映画は登壇するメンツがすごい! 主演のハリウッドスターが出てくると会場が割れんばかりの怒涛の拍手で、今まで味わったことのない、ある種異様な盛り上がりでした。あの衝撃は忘れられません。いつの日か、『ドラゴンボール』でもあれくらい盛り上げたいと思います。
今回は中国のほかに、フランス、オーストラリア、ブラジル、そしてアメリカに行きました。
フランスはどこの劇場もかなり混み合っていました。興行成績にも現れていますが、相当ファンが増えていると思います。ここでも、TVシリーズ配信の好影響を感じますね。現地で4カ所の劇場を見てきましたが、若いかたがたくさん来てくれていました。イベントや商品、ゲームなどで盛り上げてくれている影響もあると思います。関連各社さんが積み上げてきたものが、成果として出てきていることを実感しました。
オーストラリアはマーケット自体はそれほど大きくはないのですが、日本の文化がすごく浸透していますね。映画の興行ももちろん大事ですが、オーストラリアはDVDやBlu-rayのパッケージビジネスがしっかりと成立している数少ない国なんです。中国や韓国などでは、まったくと言っていいほど売れませんからね。オーストラリアには、DVDやBlu-rayを売っているショップが数多く存在するのですが、どのショップに行っても『ドラゴンボールZ』、『ドラゴンボール超』はもちろん、過去の映画も全部普通に店頭に並んでいる。これはありがたいことですよね。
アメリカではLAプレミアに参加したのですが、前作『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の時とは明らかにファン層が変わっていましたね。こちらも若いファンが相当増えていました。アメリカは日本の次に興行収入を稼いだ国です。今回、北米興行収入デイリーランキングで1位を獲得したのですが、これは本当にすごいことだと思います。アメリカで上映された数多くの日本アニメ映画の中で20年ぶりの快挙です。日本アニメ歴代興行収入でいうと、今回いきなり3位に食い込みました。
ブラジルはサンパウロのコミコンに参加してきました。ハリウッド映画3作品と映画『ドラゴンボール超 ブロリー』がパネルに同時出展されたのですが、ハリウッド映画は登壇するメンツがすごい! 主演のハリウッドスターが出てくると会場が割れんばかりの怒涛の拍手で、今まで味わったことのない、ある種異様な盛り上がりでした。あの衝撃は忘れられません。いつの日か、『ドラゴンボール』でもあれくらい盛り上げたいと思います。

フランスのプレミア上映会場では、巨大な神龍のオブジェが観客をお出迎え。

フランスが誇る超高速列車「TGV」にも、『ドラゴンボール超』のラッピングが!
――海外では『ドラゴンボール超 ブロリー』のグッズも人気を集めているそうですね。
今回は全てにおいて海外展開を意識した映画づくりだったので、商品も比較的余裕を持った流れで制作することができました。関連各社さんのご協力のおかげでもありますが、特にゲームのような制作期間がガッツリかかるものをオンタイムで発売できるということは、未だかつてないことだと思います。海外の映画の公開日に商品が現地で展開されているというのは本当にすごい。海外で映画の公開が発表された時点で、すでにブロリーのフィギュアは完成していました。普通ではまずありえないことです。日本で盛り上がった後に海外に出すのではなく、一気にワールドワイドに展開できたのは大きいですね。
今回は全てにおいて海外展開を意識した映画づくりだったので、商品も比較的余裕を持った流れで制作することができました。関連各社さんのご協力のおかげでもありますが、特にゲームのような制作期間がガッツリかかるものをオンタイムで発売できるということは、未だかつてないことだと思います。海外の映画の公開日に商品が現地で展開されているというのは本当にすごい。海外で映画の公開が発表された時点で、すでにブロリーのフィギュアは完成していました。普通ではまずありえないことです。日本で盛り上がった後に海外に出すのではなく、一気にワールドワイドに展開できたのは大きいですね。

7月のサンディエゴ・コミコンからスタートした「ドラゴンボール北米ツアー」。
早くも「S.H.Figurarts ブロリー」の展示がされていた。
早くも「S.H.Figurarts ブロリー」の展示がされていた。
海外の様子に続き、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』自身の凄さについても林田プロデューサーにお伺いしましたが…それはあさって、7日(金)に公開いたします! ソフトで何度も観て欲しいポイントなどもお伺いしましたので、みなさんお楽しみに!
本日6月5日、ついに『ドラゴンボール超 ブロリー』のBlu-ray&DVDが発売!
同時に、レンタルもスタート!
全世界が熱狂した超絶バトルを、心ゆくまで堪能しましょう!
詳しくはコチラ!
https://www.toei-video.co.jp/special/dragonball-broly/
本日6月5日、ついに『ドラゴンボール超 ブロリー』のBlu-ray&DVDが発売!
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映画『ドラゴンボール超 ブロリー』Blu-ray 特別限定版※初回生産限定
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☆価格:8800円+税
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映画『ドラゴンボール超 ブロリー』Blu-ray 通常版
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映画『ドラゴンボール超 ブロリー』DVD 通常版
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☆販売元:東映
☆発売中
☆価格:3800円+税
☆発売元:東映ビデオ
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☆価格:3800円+税
©バードスタジオ/集英社
©「2018 ドラゴンボール超」製作委員会
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