【後編】「ドラカプ RE BIRTH 超パワー覚醒編」を手掛けた職人―“覚醒”した新弾編―
2020/07/27 10:00

7月30日(木)発売予定の「ドラカプ RE BIRTH 超パワー覚醒編」企画担当の山内さんへの突撃インタビュー後編です! 本記事では、「超パワー覚醒編」の魅力をたっぷりお伺いしました!!

「ドラカプ」シリーズが「RE BIRTH」として復活した経緯を伺った、前編の記事はコチラ!
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映画を観て“泣きそうになりました”

――「超パワー覚醒編」は、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』の名シーンが再現されていますが、山内さんが映画を観た感想を聞かせてください。


2018年12月に公開された映画『ドラゴンボール超 ブロリー』。

泣きそうになりました。初めて観たのが試写会で、上映前に悟空役の野沢雅子さんが登壇されたので、その時点で感動して泣きそうでした。本編がはじまる前からそんな状態で、最後の『Blizzard』が流れたときには最高に胸が熱くなりましたね。そんな中でも僕はバーダックが好きなので、これまでには無かった悟空とバーダックの親子のふれあいが描かれているシーンが一番泣きそうでした。(本当は今回のラインナップにも入れたかったくらいなんです。)

――初めて映画を観た時から「ドラカプ」で制作されることを考えていたのでしょうか?

初見は単純に『ドラゴンボール』ファンとして観ました。そうしないと純粋に楽しめない。先ほどのバーダックと悟空の場面も、立体化に向いているか考えながら観てしまうと、感動が半減して嫌ですから。公開後に劇場に数回観に行って、後日DVDを買って観る中で、立体映えするシーンを探す方向に頭を切り替えるようにしました。
“「ドラカプ」らしい”ラインナップ

――では、今回のラインナップ4種についてお聞かせください

まず保育カプセルに入った悟空について。今まで「ドラカプ」で造ってきた水中表現の技術を生かせると思ってラインナップに加えました。水がないのに水の中に入っているような感じの塗装をして、工夫して水中での浮遊感を再現すれば 、“驚き”を感じる「ドラカプ」らしいアイテムになると考えたんです。



「超パワー覚醒編」の「保育カプセルの中のカカロット」。
水中表現の塗装は、絶妙な色を出すために苦労をするとのこと。

――浮いた状態の表現は、悟空とベジータの共闘シーンでも再現されていますね。

こういったシーンでは、普通では思いつかないような形の台座を作る必要があります。野球のバットの形をした3本の支柱を使ってボールを飾る、「飾りバット」というものがありまして、今回の台座はその発想を元にしています。3本の支柱で立つなら、2本のエフェクトを使えばなんとかなるのではないかと考えましたが、案の定、原形師さんたちから「うまく立ちません」という泣きの電話が入りましたが、「電波が悪くてよく聞こえません」とすっとぼけて、どうにかしてもらいました(笑)。重心さえ取れていれば、物は自立できるんです。




絶妙なバランスで重心を取った、
「超パワー覚醒編」の「かめはめ波&ギャリック砲」。

――シーン選定にも驚きがありますね。ブロリーを立体化するにあたって、大ダニの足を食べている場面がラインナップされていたのは意外でした。

このシーンには、色々なものが詰め込まれていると思ったんです。映画の初見では、ブロリーが登場したことへの高揚が勝って意識が向きませんでしたが、後から観返してみると、ブロリーがバンパで彼なりに生きている姿や根っこの優しさなどが、この場面に凝縮されていたなと思っています。



「超パワー覚醒編」の「ブロリー」。
成長した姿で、初めて登場したシーン。

猛々しい姿のブロリーはカッコいいですが、凶暴ではなく優しい性格というのが今回のブロリーの良さだと思ったので、こういうフィギュアがあっても良いと考えました。さすがに、数千円・数万円を払うなら戦闘モードのブロリーが欲しいと思います。でもこのシーンも魅力的でしょう? 「ドラカプ」は、高価格なフィギュアでは商品化できないような魅力的なシーンもラインナップできちゃう価格帯なんです。

――ゴジータとゴールデンフリーザのシーンも、他のアイテムではあまり見かけない場面が選ばれていますね。

最初に候補として挙げたのは、チライとレモが乗った宇宙船をゴールデンフリーザが撃ち落とそうとする姿でした。でも、シーンの一瞬を切り取って立体化すると、ただフリーザが突っ立っているだけのフィギュアになってしまうので面白くない。その周辺のシーンで再考して、このシーンを選びました。



「超パワー覚醒編」の「ゴールデンフリーザ&超サイヤ人ブルー ゴジータ」。
物語を感じさせるワンシーン。

ナメック星での闘いでも、超サイヤ人になった悟空が最終形態のフリーザの手首を握るシーンがあったんです。昔のドラカプでそのシーンも立体化していたので、過去のインスパイアという意味合いも込めてこのシーンを選びました。


JC『ドラゴンボール』27巻其之三百十八。
悟飯とピッコロに攻撃しようとしたフリーザを、悟空が止めたシーン。


過去弾に登場した、「怒り爆発!悟空覚醒」!

“楽しくてしかたない”!

――驚きを盛り込む構図やシーン選定など、こだわりをもって制作されているんですね。

ピンを立てないと繰り返しましたが、本当に商品として成り立たないときは仕方ないと思っています。昔は「こうしないとダメ!」というのを頑として譲りませんでしたが、今では低価格に落とし込み、それに見合う仕様にすることにも価値を見出せるようになりました。それでも、キャラクターの顔はしっかり造らないといけないなど、曲げてはいけないと思っている部分もありますけどね。


大ダニの足をほおばる「ブロリー」は、
頬が膨らんでいる様子も再現されている。

最終的に僕は「ああじゃない、こうでもない」と言って駄々をこねているだけなんです。ですから、僕が制作の上で苦労をするのは、「どこのシーンをどういうふうにする」か考えた時点でほぼ終わります。そのあとはもう、楽しくてしかたないですね。(関係者の皆様ワガママにお付き合いくださりありがとうございます)


今回のインタビューの随所で、
『ドラゴンボール』に対する情熱と、
「ドラカプ」を制作する上での信念が伺えました。
山内さん、ありがとうございました!

こうして復活した「RE BIRTH」、そしていよいよ発売された新弾「超パワー覚醒編」! みなさんも実際に手に取って、フィギュアに隠された“驚き”を楽しんでみてください!!

ドラカプ RE BIRTH 超パワー覚醒編
☆販売元:メガハウス
☆発売日:2020年7月30日(木)発売予定
☆価格:1個900円(税抜)

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