超クオリティフィギュア「IMAGINATION WORKS孫悟空」のロゴなどを担当するデザイナー・海野大輔さんインタビュー!
2020/08/10 10:00

『ドラゴンボール』ファン、フィギュアファンが大注目している「IMAGINATION WORKS 孫悟空」。上の「IMAGINATION WORKS」のロゴも、とってもカッコよくて、新商品にふさわしいものになっていますよね。今回はちょっと視点を変え、フィギュアそのものではなく、IMAGINATION WORKSのロゴ、パンフレット、パッケージなどをデザインしているデザイナーさんにお話を伺います。取材にはデザインにも深くかかわっている、企画担当の光岡祐希さんにも参加していただきました。いったいどんなデザイナーさんが、どのように作り上げていくのか…ドラゴンボールオフィシャルサイトも、デザイナーさんへインタビューは初めてなのでワクワクして挑んじゃいました! 

「IMAGINATION WORKS」ロゴデザインなどを担当するデザイナー・海野大輔さん


ダブハンドデザインズ代表、デザイナー海野大輔さん
番組タイトルやイベントロゴデザイン、広告デザイン、パッケージデザインなど
幅広く活躍されています。

――海野さんは、玩具のロゴやパッケージなどのデザインなどをされて、長いのでしょうか?

海野:元々CDジャケットのデザインをしていたのですが、プレイステーションやセガサターンが登場して、ゲームソフトもCDサイズにになったんです。それで知り合いのツテで、プレステのゲームのジャケットのお仕事をやるようになりました。当時のバンダイ ビデオゲーム事業部からもお声がかかって…実は「ドラゴンボール FINAL BOUT」の広告デザインもしたんですよ。そのあとガンダム20周年の時に、『∀ガンダム』のロゴのコンペに参加して受かって、そのあとはずっとガンダムづくしでしたね(笑)。その流れでコレクターズ事業部さんが前身のバンダイボーイズトイ事業部だった時に「NEW MATERIAL MODEL ∀ガンダム」のパッケージデザインをしたのが、玩具デザインの最初ですね。

――となると、もう20年以上やられているということですね。

海野:それが割と評判よくて、続いてカトキハジメさんがプロデュースしたガンダムフィギュア「GUNDAM FIX FIGURATION」シリーズのパッケージもずっとやらせていただいています。あとは『TIGER & BUNNY』ですね。映像ソフトのパッケージをやっていたのですが、それならばとコレクターズ事業部さんの「S.H.Figuarts」、「フィギュアーるZERO」など、『タイバニ』関連はすべて担当することになりました。ブランドを跨いでトータルで、ひとつの世界観で統一することができて、ああいうやりかたは嬉しかったですね。最近では、「PROPLICA」、「TAMASHII Lab」というシリーズのロゴなども弊社が担当しています。
「IMAGINATION WORKS」ブランドロゴのデザイン

――「IMAGINATION WORKS」ブランドロゴは、どのようにデザインをされたのでしょうか?

海野:「IMAGINATION WORKS」のように完全な新シリーズだと、最初に企画書から見せてもらいます。サイズが約1/9で、新素材を使うなどの話を聞いて、そこから「IMAGINATION WORKS」のロゴを作りました。

光岡:海野さんは、お願いすると必ずカッコいい形で返してくださるので、基本的にお任せにしています。

海野:お任せというと聞こえはいいですが(笑)、基本的にこちらで考えて、案を出しますね。でも今回は。“1/9”というのを入れて欲しいという要望はありました。それでいくつか案を提出したんです。

光岡:それがこちらになります。


採用されたロゴデザイン以外に、こんなにもたくさんのロゴデザイン案が!
右上は、海野さんがデザインを担当したパンフレット。

海野:まあだいたい自分は、8案くらいは出すようにしていますね。5案だと少ないし、10案だと多いので8案(笑)。いつも、色々と構成を探りながら出していくんですが、「S.H.Figuarts」とか「S.H.MonsterArts」とか「PROPLICA」とかは、文字自体に“フィギュア”や“モンスター”、“プロップ”、“レプリカ”という意味を持つ単語が入っているのでわかりやすいんですが…「IMAGINATION WORKS」は文字だけだとよくわからない。

――確かにそうですね。

海野:「一体何のシリーズなの?」という感じですけど、要は“イマジネーション”“ワークス”なので、見た人に想像を膨らませてもらうため、あまりわからせないようにしました。それが、今回のコンセプトですね。

――なるほど…逆にわからなくしたということですね。

光岡:ロゴ案を、孫悟空のティザーの画像と一緒にはめ込んでみた素材を作っていただいたり、その他展開を検討しているキャラクターにはめ込んだりして、コレクターズ事業部内で揉んで最終的に一番しっくりくるものに決定しました。

――ロゴ案の中ではシンプルといいますか、ゴテゴテしていないものに決まったんですね。

光岡:今までのコレクターズ事業部アイテムのブランドロゴの中では、一番線が細くて装飾もあまりなく、シンプルなものになりました。


これが最終的に決定した「IMAGINATION WORKS」のブランドロゴ。

――では、採用されたロゴのデザイン的なポイントを教えてください!

海野:イマジネーションの“M”と“W”がぴったり逆さになっているんですよ。ギザギザが逆になっていて、さらに“A”のナナメのラインと“1/9”の“/”も同じ角度にしています。ナナメのギザギザのリズムが出るように。あとは1/9が入っている“O”が真ん中に来るようにしてあります。そういうところは、デザイン的に面白いかなと思います。

海野さんの『ドラゴンボール』で好きなキャラクターは…!?

――ではここで『ドラゴンボール』についてお伺いします! 『ドラゴンボール』の思い出をお聞かせください。

海野:『ドラゴンボール』は週刊少年ジャンプ本誌で、連載開始から最終回まで読んでいたので、思い入れが強いです。少年悟空から青年悟空に変わったときの衝撃は、いまだにはっきりと覚えています。さらにそのあと、天下一武道会が終わったらチチと結婚するんですよ! 「なんだこの話?」と思ったのを記憶しています。さらにそのあと、ガーっと盛り上がるんですが、僕はあの青年になったあたりが一番衝撃でしたね。

――では、好きなキャラクターはいますか?

海野:やはり、ピッコロですかね。ラディッツと共闘して、その後に仲間になって…悟空って、その頃から悟空はピッコロをすごく頼ってますよね。悟空が滅茶苦茶頼るくらい、心強い存在なのが好きなんです。天下一武道会で悟空に負けた後、“徐々に”心変わりしていくんですよね。キャラクターの心の変化をちゃんと書いていたものは、当時のジャンプには意外となかったかなと思います。それまでは、もっとわかりやすいものばかりでした。ピッコロ以降は、割とよくあるパターンになりましたが、『ドラゴンボール』は、そういうところも革新的だったのかなと思います。

「IMAGINATION WORKS」のパッケージデザインは実は…!?

――では「IMAGINATION WORKS 孫悟空」のパッケージデザインについてお聞かせください。

海野:「IMAGINATION WORKS 孫悟空」のパッケージデザインは…難航しました。

光岡:「IMAGINATION WORKS」シリーズが今後何年も続くことを想定して、様々なキャラクターで当てはめることを念頭にいれ、海野さんも何案も出していただき、修正していただきました。

海野:「IMAGINATION WORKS 孫悟空」は造形が良過ぎて、ポーズを取っているとアクションフィギュアに見えないんです。固定フィギュアに見えてしまう。なので最終的に、すっと立っている悟空をメインに、バックにモノクロでポーズをとっている悟空を入れることにしました。

光岡:パッケージデザインに箔押しを予定しているのですが、どういうパッケージになるか、発表を楽しみにしていたください。

――ドラゴンボールオフィシャルサイトで、いち早く紹介できればと思います!

海野:出来上がったパッケージデザインは実は…これと似ていたんですよ。


「ドラゴンボールFINAL BOUT」 販売元:バンダイナムコエンターテインメント
©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

――こ、これは…!?

海野:先ほど言った、僕がデザインした「ドラゴンボールFINAL BOUT」のポスターです。まったく意識していなかったんですが、似たテイストになってしまいました。このポスターも、これまでの『ドラゴンボール』のゲームとは違って、大人向けのデザインにしたいという要望をいただいて作成しました。今回インタビューを受けるということで、自分の仕事を見直したら、20年以上前に同じようなデザインを、それも『ドラゴンボール』で、悟空でしていたというのは自分でも驚きました。

――それはなにか、運命的なものを感じますね…!?

海野:(笑)。

――海野さんは「IMAGINATION WORKS 孫悟空」のサンプルをご覧になって、どう感じていますか?


海野:感動しました。シームレスの腕もそうですが、道着の繊維のテクスチャや、髪の毛の表現に驚きましたね。フィギュアは大好きで、1/6サイズのものを集めているんです。でも1/6サイズは高額ですし、大きいですし、あまり動かして遊べないし、飾れる数も限られるんですよね。だからこの1/9サイズはちょうどいいと思います! パッケージのまま飾るのも僕としては嬉しいんですが、パッケージから出して、いろいろなポーズを取らせて遊んで欲しいです! コレクターズ事業部さんには、どんどんシリーズを出してもらいたいですね。

光岡:悟空ができるとなると夢は広がって、次のラインナップのワクワク感はすごいです。

海野:いつかは、ピッコロも出してほしいですね。

光岡:善処したいと思います(笑)。

――今回は興味深い話ありがとうございました。パッケージの完成、楽しみにしています!

IMAGINATION WORKS 孫悟空
☆発売日:2020年10月発売予定
☆発売元:株式会社BANDAI SPIRITS コレクターズ事業部
☆価格:10000円+税
☆対象年齢:15才以上
☆セット内容
・本体
・黒髪用顔パーツ
・黒髪用目線パーツ2種
・スーパーサイヤ人用頭部パーツ
・スーパーサイヤ人用顔パーツ2種
・スーパーサイヤ人用目線パーツ3種
・交換用手首パーツ左右各4種
・台座一式
詳細はこちら
https://tamashii.jp/special/imaginationworks/

©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション